MJが愛した謎のピンバッジを探せ！

〜1987年　ピンバッジ編〜

このバッジが欲しくて欲しくて。。。。いつか自分のVANジャケットにも付けたい！

ミリタリーやカチャカチャしたもの大好きなMJが、いかにもつけたがりそう。
そして80年代特有の着こなしが詰まった感じ。カッコ良すぎる。

もはや自分にとって、このバッジが揃ってこそ、このVANスタジャンは完成する気がしました。

ずーっと、どんな時も、ふと思い出してはwebの海を漂い、漂い疲れては諦める。
だんだんと正解に近づいたようで全く見つかりませんでした。
高校から大学・社会人になってもずっと、ふと気になっては調べた年月。
古着屋も一日中これを目当てに探したこともあります。

私の青春時代は、心のどこかにこの「あてなき謎のピンバッジ」がありました。



そう、8年間も。

ですが、2025年1月　謎が突然解けました。

ついに揃ったのです。

あぁ、本当に心から感動しています。なんてかっこいいんだ。
冗談抜きで、人生の謎がまた一つ解けた。

デロリアンに乗って、青春時代の自分に伝えまわりたい！（プルトニウムverの方で）

気持ちを語ると、8年分内容が進まなくなるので早く解明の経緯に触れていきますね。

１.【首元にある丸缶バッジの真相】（発見時期　2019年？）

謎のピンバッジは合計で3個。
そのうちの首元にある丸い水色の缶バッジです。

これは結構簡単に見つけることができました。

着用時期は1987年なので、80年代のあらゆるジャンルの缶バッジを調べ続けることから始まります。
とはいいつつも、なんか見たことあるシルエット…..？

これ、E.T.じゃない？

調べてみると、あっさり発見。サイズもドンピシャです。

この方の説明によると、1981年日本の玩具店にて購入されたそうですね。
（ここまで詳細にE.T.の缶バッジを紹介していらっしゃることに脱帽です。）


となると、MJが来日中にどこかのタイミングでもらった可能性が十分あり得そうです。

ただ、この缶バッジ。全然流通しておりません。かなり貴重です。

ここで諦めるわけにはいかず、近しい画像・ポスターを調べて自作オーダーしてみました。

うん、なかなか良い出来具合。

当時物を手にすることが出来ないのがなかなか悔しいですが、自作できる範囲で助かりました。

これにて1個目の真相は「E.T.の缶バッジ」でした！

2.【ミリタリーバッジの真相】（発見時期　2025年）

8年間もの年月、探し続けた１番の大発見です。


一見すると、ヴィンテージのミリタリーバッジに見えますね。翼にひし形、何かアルファベットが中央にある？
80年代・もしくはそれ以前の戦時中のバッジを探し続ければすぐ見つかりそう！
なんて考えていました。

そんな考えは遥かに甘すぎました。これが本当の本当にかすりも見つからない。似ているものもほぼない。
唯一近しいものはいくつかありましたが、到底同じとは考えられないものばかりです。

気づけばこの8年間、余裕で1000種類以上のミリタリーバッジを探しています。
おかげで、バッジを見ただけで海軍か・空軍か・陸軍かを見分けられるまでになりました。

バッジ捜索の手順としては、上記のようにMJのバッジをPhoto Shopで切り抜いて画像検索しまくります。
また、世界各国のMJファンにも同時に聞きまわる作戦です。

この作戦を続けていたところ、とある海外コミュニティの中でミラクルが起きます。

あのMichael Bush（MJの衣装担当）がface bookで反応してくれたのです。

本当に運よく返答を頂きましたが、回答は「ファンからもらった」の一言で、心は踊れど真相には届きませんでした。

あらゆる方を巻き込みながらも、一向に進展には至らず。


そして2025年1月、もはや、ふらりと調べる動作も呼吸の一部と化し、ライフワークとして調べ続けていたその瞬間でした。

あった。

そう、見つかったのです。
元からずっと出回っていましたよ〜と言わんばかりに、幾つかの同型バッジが突然海外の中古市場に出始めました。

発見した瞬間、気づいた時には叫んでいました。はわぁって。
値段は3万円を超えていましたが、即購入です。
年月と過去の自分の努力が、ここで手放したら一生報われない気がしたからです。
出品数も残り1個。電光石火でイタリアの中古ショップから買い付けました。



ちなみに同月、海外インパーソネーターのCario Rileyも同じバッジを入手したことをインスタで報告しているので、複数出品されていた中での一個は彼が買ったと推測します。
血眼になって探していた戦友でしょう。

話はそれますが、彼は素晴らしいインパーソネーターで、同じくMJスタジャンコレクターの一人です。
探していたのは私だけではなかったことがとても嬉しかったです。

ですが、彼の入手したバッジと先ほどお見せした「同型のバッジ」は実はMJと一緒ではないのです。
こちらをご覧ください。

え？一緒の2個も買った？なんで？

詳細から触れると、歯車にはGAULTIER（ジャン＝ポール・ゴルチエ）の刻印があり、
ひし形のスペルは「g」だったことが判明します。

電光石火で買ったのは、右側のバッジ。後日、別の出品者から運よく買えたのは左側のバッジ。
そう、MJのバッジは左側が正解になります。本家と比べると、立体感が右側と断然違います。

決定的な違いは、GAULTIERのひし形の「g」ですね。先ほどの左側のバッジがドンピシャです。

真相解決！！！！！と言いたいですが、左側のバッジ、実はピンバッジではありません。

GAULTIERカバンの革についていた金属ロゴのようなものを引き剥がしています。

裏側は、こんな感じです。羽とロゴの3点がカナメ（ピン？）で打ち込んでありました。

どちらにせよ、滅多に出回らない超貴重な一品なので、かなり外すのに躊躇しました。。。

サイズ感は、全く一緒！並べても差はほぼありません。

ちなみに先述したGAULTIER（ジャンポール・ゴルチエ）は、調べるとマドンナの衣装を担当している超有名デザイナー。（こまっつんさんありがとうございます）

そもそもMJの大ファンで、90年代には、MJにも衣装の提案をしていました。
2020年には娘のパリス・ジャクソンともコラボしていたりなど、深い縁がそこにはあったのです。

流通しているバッジは、MJと同型のものは確認できないため、極少数存在するのか、もしくは見栄えが良い方のロゴをピンバッジに改造して贈った説を想像しています。

GAULTIERはMJがつけてくれて嬉しかっただろうなぁ。

かなりの出費ですが（約６万円）、ひとまずMJと同型のバッジを手に入れることが出来ました。
いずれピンバッジに改造して胸に取り付けます！

これにて特定完了です！！！！！長かった。。。！

３.【お腹にある特大バッジの真相】（発見時期　2022年？）

いよいよ最後のバッジです。

GAULTIERと同じ要領で探してみたり、年代を丁寧に遡りながらあらゆるジャンルのバッジを探します。

とはいえ、数少ないMJの写真から切り抜いても、ご覧の通りです。

そりゃそうですよね。
缶バッジなんてかなり果てしないもの、しかも正解したのかも確認ができない。
半ば諦めつつ探すこと数年。

これか？！？！？！？！？！？！

またもや突然の現物から。過程を話すとキリがないのを3つめにしてようやく学びました。
なので結果を先にお見せします。

サイズも完璧！MJのバッジにあるぼんやりとした横線は「Tokyo Disneyland」だったのか！
色の配色も一緒だし、下の青い部分にある白い丸はシンデレラ城だったのか！

しかも極め付けに「JAL」のロゴ！MJにも同じ場所に何か書いてあるし！
なんならマイケルは来日時にJALのピンをもらっているので、その時に保管していたであろうバッジも受け取ったのか！！！？？

いろんな要素が結ばれ、答えへの説得力がより増していきました。

いきました、が！！！！

上記の写真を見比べると、どうも上部の白と、下側の青との比率が違うように見えます。
MJの方が白の割合多め。ディズニーバッジは下側の青が割合多めです。

ただ、これ以上の手がかりは一向に見つからない。
悔しくも、現状は謎を残したまま最有力候補のバッジとして手にしています。

ただ、雰囲気は最高。
まるでMJがさっきまで羽織っていたかのような感覚になります。


完璧主義の自分としては、明確な答えが掴めないのももどかしいですが、
究極の答えに近いセットアップを作り上げることが出来ました。

もし、同じディズニーバッジをつけ始めたインパソがいたら、私の記事を読んだことは間違い無いですね。
嬉しいですが、明確に正解とはいえないのでご注意ください。



謎は謎のまま、また時が解決するかもしれないです。
いつまでも魅力的なMJ。果てなき冒険心と物語をありがとう！！



最後に、この特定をするにあたり、数々の助言と資料をお見せくださったLahさん。
本当にありがとうございました。

かなりの長文になりましたが、ここまでお付き合い頂きまして本当にありがとうございます！
また、次回もお楽しみに！